みなさまこんにちは。
子供たちの教育費の支出が巨額過ぎて日々火の車の私、家計を圧迫するわけにはいかないため、なんとか釣行費用を捻出すべく最近はヤフオクやフリマ出品に精を出す日々。
しかしまあ、最近はヤフオクとか全然売れませんな。
いまだに頑張ってる人も居るみたいですが、コロナ禍に一時的に釣りブームが訪れた時、入手困難ルアーなるものがたくさんありましたね。
私も数本持ってるエクリプスの「バロール130」などに至っては、新品未開封の人気カラーがヤフオクで一本3万円の値段で取引されてたこともありました(私の出品じゃないですよ。当時売っておけばよかったw)。
ルアー自体にそんな資産価値があるわけがないじゃないですか。
コロナによるにわかブームがひと段落して品薄商品の流通も安定してきた今頃、転売目当てで買い占めていた人たちは白目剥いてるんじゃないでしょうかw
まあ、ルアーに限らず、世の中必要以上に高い価格で販売されているモノって山ほどありますよね。
例えばファッション界では、近年になってLVMHグループの誰でも知ってる超メジャー某ブランドが、中国系のサプライヤーに数千円で作らせたバッグを50万円以上のプライスタグをつけて販売していた例などが報道されていましたが、まあ近年のハイブランドはそんなもん、似たり寄ったりじゃないかと思います。
そういえば私が若い頃に大好きだったGiorgio Armaniも、サプライチェーンの不透明さとその問題をメディアに取り上げられてましたっけ。
中国人に安値で作らせたアイテムを、数十倍の価格に吊り上げて販売して、それを買うのが円安の日本にやって来る中国人富裕層という、なんだかよくわからない図式ですね。
まあ、最近はその中国経済が停滞気味なのか、中国ターゲットのビジネスにもやや翳りが見えてきたみたいですが。
それはさておき、冒頭のヤフオク出品に関連して、先日も何か売れそうなもんはないかと下駄箱を探していたら、なんと15年(以上?)前に購入した靴が出てきました。
そのうちの一足がコレ。
Johnston&Murphy(ジョンストン&マーフィー)の、黒Uチップです。
古すぎてモデル名とかわかりません。
購入した当時は既に世界各地でライセンス生産される形に切り替わっており、確かコレもインド生産ではないかと思いますが、ジョンストン&マーフィーといえば、マイナーながら歴代米国大統領に長年靴を提供してきた米国靴の超老舗。
確か150年か160年くらい、歴史があったメーカーで、日本人のみなさんもよくご存じのリンカーン大統領やケネディ大統領、レーガン大統領や、最近ではオバマ大統領も履いてましたな。
詳しくは以下J&Mの公式サイトをご覧ください。
で、調べてみると、日本では一時期リーガル、チヨダ、大塚製靴などがライセンス生産していた時期もあったみたいですが、現在は既に契約満了で日本製は作られていませんね。
そういやコロナ禍の頃、ブルックスブラザーズが破産したってニュースを見ましたが、ちょうど立ち位置的にそれと似た感じのメーカーで、最近日本で全く見かけないので、破産したのかと思ってたら、そういうわけではないようです。
そんなジョンストン&マーフィーのUチップ、なんで下駄箱で眠ってたかというと、買った当時、フィッティングがきつく感じすぎて、コリャとても履けないやと、下駄箱のそれも一番とりだしにくい最上段にしまっておいたのを、長年忘れていた次第。
昔きつかったものは今もキツイから、ヤフオクで売るしかねえなと思っていましたが、ちょっと試しに履いてみたところ、キツイのはキツイけど、なんだか足がシャキッとする感じで、思いのほかフィット感がイイ。
最近はめんどくさがってローファーやスリッポンばかり履いていたので、それらとの履き心地の比較はあまり意味がありませんが、一応私もコロナ禍前までは、紐付きの革靴を愛用していた次第。
ただ、昔から、「靴は所詮消耗品」という考えがあるため、あまり高価な靴は買わず、内容よりも見た目や機能性で選んでしまっていた感じです。
機能性重視なら、コールハーンがお気に入りで、見た目重視なら、フェラガモやアルマーニ、そして、直近ではスペインのヤンコなんかを愛用してました。
今思うと、あまり靴選びにポリシーが無く、その時その時マイブーム的に「いいんじゃね?」と思ったものを愛用してた感じですね。
若い頃に出会ったコールハーンは機能性の高さと足の包まれ感の良さ、クッション性の良さで気に入って数足履いていましたが、ここ10数年ほどの間に、コーチなどと同様、アウトレット専業ブランドか?ってくらい、メジャーかつ有難味がない感じになってしまいましたね。
フェラガモは興味を持ってお試しで1足買っただけで、お値段が高めなのでリピ買いはしませんでしたが、アルマーニは、手持ちのスーツと似合うデザイン性の高さから、結構何足も買って履いてました。
軽く履き心地の良い靴が多く、製法によっては長持ちしてくれるものもありましたが、全体的に繊細な靴が多く、若干実用性より見た目重視って感じで、あまり靴の良しあしを分かっていなかった若い頃ならまだしも、今なら買わないですかね。
まあ、中年子持ちのオッサンに買える価格でもないですがw
まあ、仮に買えたとしても、時計同様、いわゆるファッションブランドが展開する靴ってのは微妙だと思います。
どうせどこかに生産委託してるだけなので、やはり靴は靴専業メーカーのものが良いと思いますね。
その点、ヤンコはそういうOEM提供をする側、れっきとしたシューメーカーなので、つくりも良くコスパに優れていましたね。
ただ、あまりに履きすぎで一足を除いて履き潰して捨ててしまいましたが。
ちなみに、上記の靴はいずれもマッケイ製法あるいはセメンテッド製法の靴ばかり。
昔からグッドイヤー製法の靴はあまり履いた記憶がありません。
しかし今回、20年間眠っていたジョンストン&マーフィー、ぱっとみコバの張り出し方やステッチの入り方、ソールのぶ厚さ、重量感から、コレはグッドイヤーウェルテッド製法の靴じゃね?
ハーフラバーが施されたアウトソールの革部分にそれらしいステッチが見えない気もするが、ヒドゥンチャネルかもしれない。
で、これを履いてみたら、新鮮味があってイイ感じだったので、その後しばらく出張生活で履き続けてみました。
その結果、履く靴の作りによってこんなに履き心地が違うのかと、改めて思い知らされた次第。
私は靴に詳しいわけではないのでよくわかりませんが、これまで履いてきた上記もろもろの靴たちよりも、やはり履き続けるとコッチの方が明らかに良いのです。
そんなにお値段お高くなかったんですけどね。
グッドイヤー製法の靴は、その製法故にアッパーのコバ部分の張り出しが大き目になるし、ソールの返りも硬めで、これは昔ながらの米国靴(製造はインドですが、)だからかもしれませんが、革自体も履き心地も硬い感じがして、全体的に重たいです。
しかし、履き始めは硬く、重く感じても、履き続けてるとだんだんそのフィット感が心地よく感じられ、しっかり結ばれた外羽根の靴紐で足がしっかりホールドされて前滑りもなく、靴の中で足が動かない、更に硬めの外殻で足があるべき正しい姿で歩けてる実感が出てくるのです。
馴染むのに時間がかかると言われますが、確かにコレはしばらく履き続けないとわからない快適さ。
ネットで調べてみると、この製法の靴は一般的にインナーソールの下にコルク層があって、その層が使い込むに従い足型にあわせて沈み込むことで「馴染んだ」という感覚を覚えるそうです。
なるほどね。
この靴を勝った頃は、足になじむまで耐えられなかったため、この快適さを感じる前にお蔵入りさせてしまっていたということでしょうね。
なんとも勿体ない話です。
しかし、当時は気づかなかったものの、おそらくこの靴、私の足サイズにぴったりなジャストサイズを、図らずも選べていたようです。
ちなみに私、外反母趾なので、緩め、柔らかめで幅広の靴がイイと長年信じていましたが、今回それと真逆の靴を履き続けてみて、全く誤っていたことに気づかされました。
幅がきつすぎたり、トゥ部分が狭すぎる靴はダメなんでしょうが、幅も長さもフィットしていて、更に紐で締め上げて甲部分をしっかりホールドできるひも付きタイプが絶対にいいです。
前滑りが無く、足が靴の中で遊ばないため、長距離長時間の歩行も楽で、足への負担も少なく感じられますし、外反母趾の出っ張りが当たって痛いこともむしろ少なくなります。
今回見つけたこの靴は、踵にがっちりと背骨が入ったような硬い感じで、更に紐の締め上げ調整幅の大きい外羽根タイプ、全体的に革も硬めで重量も重たいですが、イメージと真逆のこういうタイプの靴の方が、明らかに足の疲労感が軽減されています。
新しい靴を買うお金もないときに、理想的な靴が突如天から降ってきたような感じで、ちょっと得した気分になりました。
ちなみに、セメンテッド製法の靴は定期的に履いていないとソールの接着剤やソール自身が加水分解して剥がれたり崩壊したりすることがあります。
何度かコレで痛い目にあった。
ゆえに私はセメンテッド製法に憎しみにも近い気持ちを抱いており、今後買うことは二度とないことでしょう。
デザインの自由度が高いメリットはありそうですが、なにせ寿命や耐久性が論外です。
一方、マッケイ製法の靴は、ソールの返りが軽くしなやかで、足入れのよい靴も多く、すぐに足になじんでくれる印象。
デザイン的に非常にスマートに見えることもあり、長年このタイプを気に入って履いてましたが、個人的にはこれももう買うことはナイですね。
一応ソール張替えも可能ですし、手入れとローテーションが適切なら10年以上優に持ちますが、グッドイヤーの良さを体感した今となっては、新たに買おうとは思えません。
マッケイは雨の日に弱いってのもイマイチですしね。
そういう次第で、もし今手持ちの革靴を全部履き潰してしまったら、今後はグッドイヤー製法の靴しか買わないと思います。
まあ、年齢的にもう靴を新調する機会もないかもしれませんがw
で、正しいかどうかは分かりませんが、私の今回の経験から得られた教訓は以下の通り。
- 革靴は断然グッドイヤーウエルト製法のものがいい。
- 購入時はタイトに思えても馴染んだり革が伸びると緩くなるので、選ぶならジャストフィットがいい。
- 外反母趾に悩んでる人は、外羽根式の紐靴がいい。
- 見た目重視やファッションブランドものの靴を選ぶのはやめとけ。
ということで、今回のお話はおしまい・・・といきたいところですが、その後ずっとこの靴を履き続けていたら、何やら異変が。
なんと、左足の内側が、剥がれてるではありませんか!
むむむ、アッパーとアウトソールを縫い付けるグッドイヤーウエルト製法でこんな剥がれ方はもちろんありえません。
これは、紛らわしいコバデザインとステッチ、そして手間をかけてグッドイヤー風に見せかけて作られた、正真正銘セメンテッド製法の靴ですなw
皆さまも靴選びは慎重に。もう靴なんて買わねぇ。
最後の教訓は以下です。
5.本格的なグッドイヤーウェルトの靴がそんなに安く買えるわけがない。
ということで、今度こそ本当におしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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