9年使った復刻版が壊れたのでオーストリア製ヴィンテージを2本買いました:IMCO TRIPLEX SUPER 6700 購入記!

2026年6月7日日曜日

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みなさまこんにちは。

私は過去に何度か禁煙にチャレンジしましたが、いずれも失敗していまだ喫煙者です。健康によくないとわかってはいますが、食事の後、仕事でじっくり考えこむ時、釣り中の休憩、特にウェーディング中の休憩で海の上で吸うタバコは格別ですな。

で、今まで職場用、移動用、釣りの時用とシーン別に複数のオイルライターを使い分けてきました。オイルライターなんて、コスパ悪いしメンテや注油も必要だし、無駄な出費以外の何物でもないのですが、やっぱり100円ライターよりもオイルライターの方が愛着が持てていいんですよね。

しかし、それらライターのうちの一つ、イムコ(IMCO)のTRIPLEX SUPER 6700Pが先日壊れてしまいました。Amazonの購入歴を見たら9年前。まあ9年持ってくれたら御の字か。と思いつつ、やはりあのイムコの独特のメカニカル感が忘れられず、後継機を買うことにしました。今回はその購入記です。

IMCO TRIPLEX SUPER 6700とは:100年以上の歴史を持つオーストリア生まれのライター

まずIMCOというブランドについて軽くおさらいしておきましょう。IMCOは1907年にオーストリアで創業したライターメーカーで、第一次世界大戦後の1918年にライター製造を開始した、現存する最古のライターブランドのひとつです。最初期のモデルは廃弾薬莢を素材に作られていたとも言われており、その武骨な出自がデザインの随所に今も生きています。

TRIPLEX SUPER(No.6700)は1937年に登場したモデルで、製造終了となる2012年まで実に75年以上にわたってほぼ変わらぬデザインで作り続けられた、イムコの代名詞的存在です。第二次世界大戦時にはドイツ軍・オーストリア軍の御用達ともなった実績を持ち、世界中に多くのコレクターを有します。文豪・開高健が著書『生物としての静物』の中で認めた逸品としても知られ、愛好家の間では長年語り継がれてきた名品です。

ステンレスの薄い板を加工したシンプルな構造で、ブリキのおもちゃのように安価に大量生産できるよう設計されていながら、必要十分な性能と耐久性を備えているのがイムコの凄いところ。また風防(ウィンドシールド)がスライドしてロウソクやランタンとして使えること、予備のフリント石を本体内に収納できること、IMCO規格のフリントが後に業界のグローバル標準サイズになったことなど、実用性とイノベーションの両面でライター史に大きな足跡を残したメーカーです。

なぜ釣りの場面にイムコが向いているのか

ジッポーも耐久性・風防性能ともに優れた名品ですが、イムコにはジッポーにない独自のアドバンテージがあります。それは、着火の際に指先がフリントホイールに直接触れないという点です。

ジッポーは親指でフリントホイール(ヤスリ状の回転式のホイール)を直接こすって着火します。指先が濡れているとホイールが滑って着火しにくくなることがある。一方IMCOは、風防をスライドさせるワンアクションで着火する機構のため、フリントホイールを指先でこする動作が不要です。つまり、指先が濡れていても着火動作そのものには支障が出にくい。

雨の中での釣りや、ウェーディングで手が水に濡れることが多い場面では、これが地味ながら大きなメリットになります。私がイムコを釣りのシーン用として長年使い続けてきた理由のひとつが、まさにこれです。

現行の復刻版:柘製作所ライセンス品の実情

2012年にオーストリアでのIMCO本体の製造が終了し廃業。その後、長年日本の輸入代理店を務めてきた柘製作所が正式ライセンスを取得し、2013〜2014年頃から復刻版の販売を開始しています。

復刻版は素材にSUS430ステンレスを採用しており、オリジナルのスチールメッキ仕様よりも錆びにくい設計です。実際の製造は中国のウィンドミル社が担っており、「日本のメーカーが版権を持ち、製造は中国」というのが現行品の実情です。価格は実売2,000〜2,500円前後と手頃で、IMCOの独特のギミックと作動感を比較的安価に体験できるのは間違いありません。

ただ、愛好家の間ではオリジナルのオーストリア製と復刻版でフリントのスプリング強度が異なるという指摘があり、複数年使用しているうちに着火しにくくなったという声も聞かれます。私が使っていた復刻版の6700Pも、9年の使用を経て最終的に着火不良という形で壊れました。スプリングを交換するという手もありますが、せっかくなのでこれを機にオリジナルを探してみることにしました。

ヴィンテージのオーストリア製を狙う:見極めのポイントと入手方法

IMCOを買うなら、個人的なおすすめはオーストリア製のオリジナル品です。製造終了となった2012年まで、IMCO本体はオーストリア自社工場で一貫して製造していたため、1960年代から2012年までのすべてが「Made in Austria」の本国製です。特に1970〜90年代のモデルはフリントスプリングの強度が比較的しっかりしており、長期間着火が安定するものが多い印象です。

見極めのポイントは、オイルタンクの裏面に「AUSTRIA」の刻印があるかどうかです。復刻版には「estab.1918」と刻印されますが、「AUSTRIA」の刻印はオリジナル品の証です。ただし刻印の有無だけでなく、全体的な金属の質感や部品の合わせの精度なども、慣れると見た目から分かるようになります。

中古相場ではヴィンテージ扱いになると価格が上がる場合もありますが、ヤフオクやメルカリ・ラクマなどのフリマを気長に探していると、状態の良い中古品や着火跡のない新古品が比較的安値で出品されていることがあります。私も今回はそういった出品を狙い、オーストリア製のものをデザイン違いで2本購入しました。どちらも着火跡のない新古品と思われる状態で、比較的リーズナブルな価格で入手できました。状態の良いものが出たタイミングで即決するという買い方が、ヴィンテージイムコ入手の現実的な方法です。

イムコの独特のギミックと所有する楽しさ

IMCOのライターの魅力は機能だけではありません。風防をスライドさせる際の小気味よい作動音と、カチッと決まる独特のメカニカルな手ごたえは、一度使い始めるとやめられない感覚があります。ジッポーとはまた異なる「工業製品としての完成度」をシンプルな構造の中に感じさせてくれるライターで、眺めても使っても楽しい道具です。

本体が自立するため、着火後にローソクやランタンとして置いておけるという機能も、アウトドア・釣りシーンでは何かと重宝します。また予備のフリント石を本体内に収納できるスペースがあるのも実用的な設計で、こういった「ちゃんと考えられている」ディテールにメカ好きの心がくすぐられます。

まとめ:イムコを買うならヴィンテージが狙い目

復刻版が手軽に入手できる今でも、IMCOのオリジナルを手に入れる価値は十分あります。オーストリア製のしっかりしたスプリング感、経年によって増していく金属の風合い、ヴィンテージ品ならではの「使われてきた歴史」を感じる佇まいは、新品の復刻版では得られない魅力です。

もちろん復刻版でもIMCOの基本的なギミックと使い勝手は十分に楽しめますし、まず手軽に試してみたいという方には復刻版から入るのもひとつの正解です。しかし一度オーストリア製の個体を使ってみると、その違いは体感できると思いますし、何より「探して手に入れる」過程も含めて楽しい買い物ができるのがヴィンテージ品の醍醐味です。

ヤフオク・フリマでの粘り強い出物待ちが必要ですが、状態の良いオーストリア製IMCOに巡り合えた時の満足感は格別。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

ちなみに、IMCOライターのフリントはジッポのものを使ってもいいですが、純正は少しジッポより柔らかめ。

なので、本体への負担を抑えつつ、コスパ重視でガンガン石交換できる以下のフリントが手ごろでおススメです。

ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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